📊 Tera計算1_従来分析Tp

従来分析(ABC分析応用版)タブ - 詳細画面説明書

📋 画面概要

Tera計算1_従来分析Tp(従来分析タブ)は、 従来のABC分析を発展させた5段階ランク分析を行う画面です。 アイテム別と出荷先別の2つの視点で、出荷データを分析します。

🎯 画面の目的
  • 従来計算: ABC分析を基本とした5段階ランク分析(A1, A2, B, C, D)
  • アイテム別分析: アイテムを物量ベースでランク付けし、重要度を可視化
  • 出荷先別分析: 出荷先を出荷量ベースでランク付けし、主要顧客を把握
  • 数値表示: アイテム数/出荷先数、行数、バラ数、ケース換算、PL換算、容積、重量を表示
  • EIQ分析との対比: EIQ分析結果と比較し、異なる視点からデータを理解
📌 画面の位置づけ
この画面は、TabControl「データ分析Tc」のTabPage4に配置されています。
タブ名: 従来分析
GroupBox名: 従来計算Cb(従来計算(ABC分析応用))

🔬 従来分析の概念

ABC分析からの発展

🎓 従来分析とは
従来分析は、物流技術研究所の寺本敏幸氏が考案した分析手法で、 一般的なABC分析(3分割)をEIQ分析に合わせて5段階(A1, A2, B, C, D)に細分化したものです。

これにより、従来のABC分析よりも詳細な分析が可能となり、 EIQマトリクス分析との整合性を保ちながら、従来手法との連続性も維持できます。

ABC分析との比較

従来のABC分析(3分割)

ランク 比率 意味
A ~70% 重要アイテム
B 70~90% 中程度アイテム
C 90~100% 低重要度アイテム

従来分析(5分割)

ランク 比率 意味
A1 ~50% 最重要(上位約5%)
A2 50~70% 重要(上位約15%)
B 70~85% 中程度(約30%)
C 85~95% 低め(約30%)
D 95~100% 最低(約20%)
📘 5分割のメリット
  • 詳細な優先度付け: A1とA2で最重要層をさらに細分化し、きめ細かい対応が可能
  • EIQ分析との整合性: EIQマトリクスのIランク・Eランクと同じ5段階で比較可能
  • 中間層の明確化: B, C, Dで中間~低頻度層を適切に区分
  • 意思決定の精度向上: より細かいランク分けにより、資源配分の判断が容易

🖼️ 画面レイアウト

全体構成

画面は1つのGroupBox「従来計算Cb」内に2つのDataGridViewと2つのTextBoxで構成されています。

コントロール名 種類 配置・サイズ
従来計算Cb GroupBox 位置: (13, 25)
サイズ: 617 × 490 ピクセル
背景色: スカイブルー
抽出_従来計算アイテムTb TextBox 見出し用テキストボックス(上部)
抽出_従来計算アイテムDgv DataGridView アイテム別分析データ表示(上半分)
抽出_従来計算出荷先Tb TextBox 見出し用テキストボックス(下部)
抽出_従来計算出荷先Dgv DataGridView 出荷先別分析データ表示(下半分)
分析日L Label 分析対象日の表示

レイアウトイメージ

従来計算(ABC分析応用)
分析日: 2024/01/01 ~ 2024/01/31
📦 アイテム別分析
ランク アイテム数 行数 バラ数 ケース換算 PL換算 容積 重量
CI-A1 50 1,000 5,000 500 50 100.0 500.0
CI-A2 150 800 3,000 300 30 60.0 300.0
... B, C, D ...
🏢 出荷先別分析
ランク 出荷先数 行数 バラ数 ケース換算 PL換算 容積 重量
CE-A1 10 900 4,500 450 45 90.0 450.0
... A2, B, C, D ...

📦 アイテム別分析

概要

アイテムを物量(行数、バラ数、ケース換算等)に基づいて5段階のランクに分類し、 ランクごとの集計値を表示します。ケース出荷とバラ出荷で個別にランク分けされます。

表示データ(抽出_従来計算アイテムDgv)

ケース出荷の場合

列名 内容
CIランク ケース出荷のアイテムランク(CI-A1, CI-A2, CI-B, CI-C, CI-D)
アイテム数 該当ランクのアイテム数
行数 出庫回数(レコード数)
バラ数 バラ(ピース)の個数
ケース換算 ケース数
PL換算 パレット数
容積換算 容積(㎥)
重量換算 重量(kg)

バラ出荷の場合

列名 内容
BIランク バラ出荷のアイテムランク(BI-A1, BI-A2, BI-B, BI-C, BI-D)
以下、ケース出荷と同様の列構成

データソース

📘 内部処理
  • ケース出荷: T260_全データ従来計算ケースアイテムテーブルから取得
  • バラ出荷: T260_全データ従来計算バラアイテムテーブルから取得
  • 元データ(T200)のCIランク、BIランクに基づいてグループ化・集計

🏢 出荷先別分析

概要

出荷先を出荷量(行数、物量等)に基づいて5段階のランクに分類し、 ランクごとの集計値を表示します。主要顧客の把握と優先度付けに活用します。

表示データ(抽出_従来計算出荷先Dgv)

ケース出荷の場合

列名 内容
CEランク ケース出荷の出荷先ランク(CE-A1, CE-A2, CE-B, CE-C, CE-D)
出荷先数 該当ランクの出荷先数
行数 出荷回数(レコード数)
以下、アイテム別分析と同様の物量情報列

バラ出荷の場合

列名 内容
BEランク バラ出荷の出荷先ランク(BE-A1, BE-A2, BE-B, BE-C, BE-D)
以下、ケース出荷と同様の構成

データソース

📘 内部処理
  • ケース出荷: T260_全データ従来計算ケース出荷先テーブルから取得
  • バラ出荷: T260_全データ従来計算バラ出荷先テーブルから取得
  • 元データ(T200)のCEランク、BEランクに基づいてグループ化・集計

🎖️ ランク体系

ランクの定義

ランク 累積比率 該当比率 特徴・対応方針
A1 0 ~ 50% 約 5% 最重要層: 重点管理、自動化・優先配置、在庫厚め
A2 50 ~ 70% 約 15% 重要層: 効率的配置、適正在庫維持
B 70 ~ 85% 約 30% 中程度層: バランス重視、標準管理
C 85 ~ 95% 約 30% 低頻度層: コスト重視、奥側配置
D 95 ~ 100% 約 20% 最低頻度層: 別倉庫保管検討、最小在庫

ランクの種類

ランク種別 対象 意味
CIランク ケース出荷 Case Item rank - ケース出荷アイテムのランク
CEランク ケース出荷 Case Entry rank - ケース出荷先のランク
BIランク バラ出荷 Bara Item rank - バラ出荷アイテムのランク
BEランク バラ出荷 Bara Entry rank - バラ出荷先のランク

📖 基本操作

表示までの流れ

  1. 前提条件
    • 「EIQデータ分析」タブで条件抽出・計算が完了していること
    • T200テーブルにランク情報(CIランク、CEランク、BIランク、BEランク)が設定済みであること
  2. タブ選択
    • データ分析TcのTabPage4「従来分析」タブをクリック
  3. データ自動表示
    • ケース出荷/バラ出荷の選択に応じて、自動的にデータが表示される
    • 上部: アイテム別分析データ
    • 下部: 出荷先別分析データ
  4. データ確認
    • 各ランク(A1, A2, B, C, D)の行を確認
    • アイテム数/出荷先数、物量の分布を把握
💡 操作のヒント
  • この画面は参照専用です。データの編集はできません。
  • EIQデータ分析タブで「ケース出荷」を選択した場合は、CIランク・CEランクのデータが表示されます。
  • 「バラ出荷」を選択した場合は、BIランク・BEランクのデータが表示されます。
  • DataGridViewはソート機能が有効です。列ヘッダーをクリックして昇順/降順を切り替え可能。

🔄 EIQ分析との比較

2つの分析手法の特徴

従来分析(単軸分析)

  • 視点: 1軸(アイテムまたは出荷先)
  • ランク: 5段階(A1, A2, B, C, D)
  • 表示: ランク別の集計値
  • 目的: 個別要素の重要度把握
  • 活用: 在庫配置、顧客管理

EIQ分析(マトリクス分析)

  • 視点: 2軸(IランクとEランク)
  • ランク: 5×5マトリクス(25セル)
  • 表示: セル別の物量・比率
  • 目的: 関係性の可視化
  • 活用: 設備配置、動線計画

併用による効果

📊 両分析の併用で得られる洞察
  • マクロとミクロの視点: 従来分析で全体傾向を把握し、EIQ分析で詳細な関係性を分析
  • 検証と補完: 従来分析の結果をEIQ分析で検証、逆もしかり
  • 説明のしやすさ: 従来分析は経営層への説明に、EIQ分析は現場への詳細説明に適する
  • 段階的アプローチ: 従来分析で大枠を決定 → EIQ分析で詳細を詰める

💼 活用例

ケーススタディ1: 在庫配置計画

目的

新倉庫のレイアウト設計において、アイテムをどのエリアに配置すべきか決定する

手順

  1. 従来分析タブでアイテム別分析を確認
  2. CIランク(ケース)またはBIランク(バラ)の分布を把握
  3. A1ランクアイテム → 自動倉庫やピッキングエリア最前列に配置
  4. A2ランクアイテム → ピッキングエリア中央に配置
  5. Bランクアイテム → ピッキングエリア後列に配置
  6. C・Dランクアイテム → リザーブエリアまたは別棟保管を検討

期待される効果

  • 動線距離の最小化
  • ピッキング効率の向上
  • 在庫スペースの最適活用

ケーススタディ2: 主要顧客戦略

目的

営業戦略として、リソースを集中すべき主要顧客を特定する

手順

  1. 従来分析タブで出荷先別分析を確認
  2. CEランク(ケース)またはBEランク(バラ)の分布を把握
  3. A1ランク出荷先(全体の50%を占める約5%の顧客)を特定
  4. A1ランク顧客に対して:
    • 専任担当者の配置
    • 優先的なサポート体制
    • 定期フォローアップ
  5. A2ランク顧客に対して:
    • 定期訪問の実施
    • 販促活動の展開
  6. C・Dランク顧客に対して:
    • 効率重視の対応
    • オンラインサポート中心

期待される効果

  • 営業リソースの最適配分
  • 主要顧客満足度の向上
  • 売上の安定化

ケーススタディ3: EIQ分析との照合

目的

従来分析とEIQ分析の結果を照合し、データの整合性を確認する

手順

  1. 従来分析タブでアイテム別のCIランク分布を確認
  2. EIQデータ分析タブでIランク×Eランクのマトリクスを確認
  3. 従来分析のCI-A1アイテム数と、EIQマトリクスのI-A1行の合計を比較
  4. 物量(ケース数、PL数等)も同様に比較
  5. 差異がある場合は、条件抽出設定やデータの不整合をチェック

期待される効果

  • データ品質の向上
  • 分析結果の信頼性確保
  • 誤ったランク設定の早期発見

📚 まとめ

Tera計算1_従来分析Tp の特徴
  • ABC分析の進化版: 3分割を5分割に細分化し、詳細な分析を実現
  • EIQ分析との整合性: 同じ5段階ランクで比較・検証が容易
  • 2つの視点: アイテム別・出荷先別の両面から分析
  • 多様な物量指標: 行数、バラ数、ケース換算、PL換算、容積、重量を表示
  • シンプルな表示: ランク別の集計値を一覧表示し、理解しやすい
  • 戦略立案支援: 在庫配置、顧客管理、リソース配分の意思決定に活用
🎓 寺本敏幸氏の考案
従来分析(ABC分析5分割版)は、物流技術研究所の寺本敏幸氏が考案した分析手法です。 従来のABC分析を基礎としながら、EIQ分析との連携を考慮して5段階に細分化することで、 より詳細かつ実践的な物流分析を可能にしています。
📌 関連画面
  • EIQデータ分析: IランクとEランクのマトリクス分析
  • 全データ集計及び特性: 全データの統計情報
  • ケースバラ日別集計: 日別の時系列データ